なぜ看護師をしているのかを考える
病棟の看護師を辞める際、「もう絶対看護師はしない!!」と心に決めていました。
それなのになぜまた看護師をしているのか。
というより、何がそんなに嫌だったのか振り返ってみようと思います。
どうして看護師を辞めたいと思ったのか。
・何だか疲れた
・日勤、夜勤の繰り返しで生活リズムがどうしても整わない
・夜勤が本当に辛い
・患者様からの心ない言葉、セクハラ、そういった方々にも笑顔で接しなければならないという環境
・委員会、研究など日常業務外への負担
・年々上がる責任の重さとプレッシャー
・そもそも血が苦手
・とにかく疲れた
ざっと挙げるとこのような感じです。
「疲れた。」という感情が大きく関わってきているので2回書きました。
4年間、同じ病院で働いていたので、そこに自分の居場所も出来て(そうなるまでには様々なことがありましたが…)、信頼できる先輩・同期、可愛い後輩もおり、そこまで人間関係に悩むことなく、むしろ恵まれた環境にいたと思います。
如何にして定時に帰るかということを考え、動く。早めに自分のやるべき仕事を終わらせ、適度に周りのお手伝いをし、逃げるように病棟から去っていくといった仕事スタイルでした。仕事がある程度出来るようになってからは、毎日ただ何となく出勤して、仕事をこなして帰っていました。
しかし、夜勤のある不規則な生活を4年間続けましたが、一向に慣れませんでした。むしろ年々しんどくなっていき、「夜寝て、朝起きる生活がしたい、一旦休みたい、辛い。」と強く思うようになりました。
私は2交代制の病院で働いていたので夜勤明けと、次の日はお休みでした。夜勤が終わったその日もお休みだと捉え、休みが多くなるから・夜勤のほうが(何か急変・重症緊急入院などなければ)楽だから日勤よりも夜勤が好きだという看護師は私の周りにもたくさんいたのですが、私には当てはまりませんでした。
また、患者様の中には主に若い女性看護師にセクハラをする人が稀にいます。「病院の外でやったら犯罪なのにな…」と思いながらそれに対しても笑顔で耐えたことが私もあります。
さらに、理不尽な暴言を吐いたり、ひどいときは手をあげる患者様もいます。それに対して、「どうして患者様が手をあげてしまうような行動に出たのか、対応が悪いのではないか。」と言われてしまうこともあり、確かにそうかもしれないのですが、少し違和感を覚えました。同じように嫌な思いをして、溜め込んでいる人は少なくないのではないかと思います。
看護師に限ったことでもないと思うのですが、出来る人ほど業務量が増え、出来ない人は少ないまま、でも給料は同じ。評価が高い=業務量増加になっているのがどうしても嫌でした。看護が好きで生きがいだと思っている人は苦じゃないのかもしれません。しかし、定時で帰りたい私にとって頑張ったら頑張っただけ業務と責任が増えてしまうので、純粋に頑張ろうとは思えませんでした。
もちろん頑張ってなかったわけではないです。むしろ仕事を早く何事もなく終わらせる能力だけは長けていたと思います。笑
患者様がよくなっていく援助が出来ること、「ありがとう。」と言ってもらえることは看護師としてのやりがいでした。ここまで感謝され、直に「ありがとう」と言ってもらえるのは看護師ならではだと思っています。
しかし、4年間働きましたが、血が苦手であることを克服出来ませんでした。昔から苦手ですが、看護師になったら慣れると思っていましたが、慣れませんでした。美容看護師となり最近になって少しずつ慣れてきましたが、それについてはまた書きます。
以上のことより看護師はもう辞めようと思っていました。しかし、特にやりたいことも秀でたスキルもないため、今年5月から語学習得、自立する目的でワーホリへ行こうと決意しましたが、このご時世行くことが出来ませんでした。
就職しないで、ワーホリ行けるようになるまで派遣をしながら勉強をして過ごすのか、それとも一旦ワーホリを無かったことにして就職するか悩みました。どちらがこれからの時間を有意義に使えるのか考え、後者に決めました。
看護師はもうしない!と決めていたので、就活をしてとある企業から内定を頂いていました。しかし、美容が好きで、昔から美容看護師になりたいとも思ってたこともあり、そちらも面接を受けたところ、同時期に内定を頂きました。今やりたいこと、やるべきことはどちらだろうか考え、美容看護師へ挑戦することを決めました。
病棟とは仕事内容は大きく違います。まだ始めたばかりで、大変なこともありますが、自分も好きなことなので、楽しいこともたくさんあります。
夜勤がないので、生活リズムも整い、体力的には楽です。
「看護師」としては5年目に突入しますが、初心を忘れず、頑張りたいと思います。