dokushinkangoshi’s diary

独身看護師、彼氏は忙し医。美容が好きです。

1週間で3回倒れた話

 

 

転職し、美容看護師になってから1ヶ月が経過しました。

 

 

私、入職して1週間でなんとなんと3回も倒れました。

いずれもVVR(迷走神経反射)です。

 

 

入職初日、ダーマペン治療の見学に入りました。ダーマペンとは、顔に針で無数の穴を開けて、その治癒過程で毛穴を小さくしていくという治療です。肌に穴を開けるので、人によっては出血します。

 

 

その出血(今思うと本当にごくごく少量)を見ながらだんだんと視界がぐるぐるしてきて「あ、これは倒れる。」と思い、そっと退室し、他のスタッフに助けられ、気付いたらベッドの上にいました。

 

 

先輩から「緊張?それとも血が苦手?」と聞かれましたが、「血が苦手なのに何でここ来たんだよ。」なんて思われてしまうのが嫌で血が苦手だとも言えず、「緊張だと思います。」ととっさに答えました。

 

 

初日からオペ介助しているわけでもないのにVVRで倒れてしまい、ここでやっていけるのか不安になりました。

 

 

 

就活を行う際、ホームページをくまなくチェックし、積極的にオペを行っていないクリニックを探し、現在のクリニックに決めました。面接時もオペを積極的に行っている感じはありませんでした。

 

 

しかし、実際は外部からとても優秀なドクター(名前は言えませんが日本でも指折りの先生)が来院し、オペを行う日がありました。その日が入職3日目で、オペの見学に入ったのですが、もちろん開始早々に倒れました。

 

 

 

倒れながらも、出勤3日中2回倒れてしまったのでさすがに今後が心配になりました。

また、オペ日の度に倒れていたら洒落にならないし、合わせる顔がないと真剣に悩みました。

 

 

 

そして、出勤5日目。出来物を除去するオペの見学中にまた倒れました。

倒れるたび、本当に優しく優しく励まし、介抱してくださる先輩、先生方に申し訳ない気持ちと悔しい気持ちで一杯になりました。

 

 

 

その日から家に帰って彼に協力してもらって一緒に手術動画を家で見て慣れるように特訓しました。立って見ていると動画であってもVVR起こす可能性があったので横になりながら動画を見ました。

 

 

 

動画であっても気分が悪くなってくることがあり、目を背けたくなりましたが、とにかく見続けました。そうすることで、実際のオペ中も「動画でのオペが見続けられたのだから大丈夫だ。」と自分を励ますことができました。

 

 

その甲斐あってか、それ以降は1度も倒れていません。

 

 

 

オペ中はたまに「うっ…」と目を背けてしまうことがありますが、何とか倒れることなく過ごすことができています。

 

 

 

学生時代は一番初めの実習でストマを見て倒れて、解剖実習も始まって数分で倒れて退室。病棟看護師時代は一番最初め採血で倒れていました。それを思うと徐々に徐々にだけど、血に慣れているのかなと思います。

 

 

 

ただ、「血が苦手でもそのうち慣れるよ」なんて軽々しく私は言えません。これは気質の部分だと思います。学生時代も、病棟時代も慣れなくて本当に苦しめられました。だけど、今はストマを見ても採血をしても何とも思わないので本当に徐々にですが慣れているのも事実です。

 

 

 

今の時代、職業はたくさんあり、自分で選択することが出来ます。血が苦手な方へ「病棟で働いていればすぐに血なんて慣れるよ。」なんて言葉を簡単に信じないでください。苦しむことになります。そんなことで苦しむ必要はないと思いますし、他でも看護師の資格を生かしたり、医療に貢献できる方法は探せばたくさんあります。

 

 

 

血が苦手な人に限らず、人間関係・職場環境に悩んでる方も同じようにそんなことで苦しむ必要はないです。頑張ることももちろん大切ですが、1つの環境に囚われすぎないでほしい、視野を広げて欲しい、逃げる方法だって幾らでもあります。どれも過去の自分にむけて掛けてあげたい言葉です。

 

 

 

苦しんでる方、悩んでいる方へ。どうか必要な人にも届きますように。